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大垣競輪 F2 第3日目 A級決勝 2001年9月14日(金)

 

高野の斜行さえなければ私が優勝だったのに…と、惜しまれた。

【レース経過】 

 優勝戦のメンバーは、高野 - 荒木 - 前川の愛知3車、辻 - 吉川の石川コンビ、それに刀根 - 鷲田 - 吉岡 - 秋山の近畿4車となった。

 中部5車と近畿4車の二分線だが、辻 - 吉川が中部から離れて活路を見出す作戦に出たから3分戦という見方もあった。

 先行の高野輝彰(愛知・25歳)と刀根隆純(福井・23歳)は、83期の同期生でライバル同士の先行争いが予想された。

 スタートで、前に付いたのは高野だった。

 一周目第4コーナーでは、早くも誘導員の後ろは、高野 - 荒木 - 前川 - 辻 - 吉川 - 刀根 - 鷲田 - 吉岡 - 秋山の並びとなった。

 決勝は2400E、周回6周だったが、レースはその後淡々と周回を重ね、赤板表示を迎えたホームストレッチ付近から刀根が踏み上げていった。

 この刀根の上昇を見た高野は、車を誘導員の外側に持ち出し、突っ張り先行をする態勢で刀根を牽制した。

 刀根は、誘導員早期追い越し(競技規則第58条)を嫌って踏み上げるのをためらった。

 ジャン前の2コーナーで、再度、刀根が踏み上げたが、高野は、再度、刀根を突っ張り、誘導員を追い越して先行策に出た。

 突っ張られた刀根は、為す術なく後退する間に、吉岡 - 秋山がインを突いて高野後位の荒木のインに内側から追い上げた。

 刀根が後退するのを見て、私もインを突き、先にインをすくった吉岡の後位まで追い上げた。

 あと一周のホームは、逃げる高野の後位をインに吉岡 - 鷲田 - 秋山、アウトに荒木 - 前川 - 辻で併走となり、その後を吉川 - 刀根となった。

 最終回1コーナーで、インの吉岡がアウトの荒木に競り勝ち、最終2コーナーは、高野 - 吉岡 - 鷲田で通過。その後をイン秋山、アウト荒木で併走し、バックを通過した。

 最終4コーナー、先行する高野が吉岡の追い込みを外側に張って牽制したため、後続が膨れるかに、4番手インの秋山が、高野のインを突いて抜け出し、1着でゴール。2着には、3番手から外を追い込んだ鷲田が入線した。

 

【優勝を意識】

 刀根が愛知勢の前受けを押さえて先行策に出れば、石川コンビが切り換え、愛知勢が7番手以下になることは誰もが予想したことだろう。

 もし、そんな展開になれば、刀根の先行を5番手から切り換えた辻が先捲りして来るか、7番手に下げた高野が早めの巻き返し策に出るかの二つが考えられ、いずれにしても、私の絶妙なブロックがこれらを封じて、最終4コーナーから追い込み、2000年2月岐阜以来1年7カ月ぶりの優勝が転がりこんでくるハズだった。(^^;

 しかし、そうは問屋が卸さなかった。

 高野は、それを嫌って、先輩2人を連れて突っ張り先行策に転じ、さすがに私もこれは予期していなかった。

 私の後位の吉岡は、ジャンで刀根が下がってくるとインを突いた。私もそれにならって刀根を捨て、インをすくって行った。この判断は良かったと思う。

 やはり調子が良かったから咄嗟の判断が出来たのだろう。

 最終バックストレッチでは、逃げる高野に吉岡、鷲田で追走した時、これなら届く!という自信があった。

 しかし、最終4コーナー、3番手から外を追い込んだ瞬間、前走の吉岡が高野の斜行の煽りを受けて大きく外側に膨れ、これに私の前輪が接触し、危うく落車しそうになった。(最終4コーナー画像参照)

 私は、何とか態勢を整え追い込んだが、インコースを猛然と駆け抜けて行く選手がいた。それが誰だか分からなかったが、兎に角、ゴールするまで諦めずに踏み込んだ。

 ゴールした瞬間、2着だと分かった。

 (高野の斜行さえなければ私が優勝だったのに…)と、惜しまれたが、「優勝」の二文字はなかなか難しいものだと思った。

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