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 過去にも数々の名勝負の舞台となった奈良競輪場だが、施設の面では他競輪場から大きく立ち後れており特別観覧席を持っていない競輪場は、ファンにとっては何とも寂しい限りである。

奈良競輪場

取材:2001年2月

 奈良競輪場は、私が20年ほど前から冬季期間中の練習地として大変お世話になっている場所である。
 私の住む福井は今年(2001年)15年振りの大雪で大変な目に遭っているが、その昔はよく雪が降り続いたものだ。12月ともなると福井の選手は奈良に練習に行き、冬場はむしろ調子が良かったものだが、このところの暖冬であまり若い選手達も移動しなくなってしまった。
 しかし、私は今でも奈良に合宿に出掛けており、今回の奈良記念競輪(2001年2月7〜9日)にむけて調整していた。

 私は奈良競輪場との相性が良く、過去、A級初優勝(昭和49年(1974年)11月19日)や記念初優勝(昭和52年(1977年)12月20日)もしていて、勝率も地元福井に次いで良いのではないだろうか。


 さて今回、奈良競輪場は記念すべき開設50周年の開催を迎え、決勝戦では市田佳寿浩選手(福井)の先行を8番手から豪快に捲り切り、吉岡稔真選手(福岡)が復活の優勝を遂げた。

 奈良競輪場は県営ということで競輪事業による収益は県の財政からすればあまりウエートを占めるものではない、といった考え方が主催者側にあるからだろうか。
 そこのところの事情はよく分からないが、しのぎを削って生き残りを賭ける地方競輪場にあって「ふるさとダービー」の誘致開催に関してもその噂すら聞かれないのは大変残念なことである


 選手宿舎だけは通産省の通達によって、期限内に主催者側が建設しなければならないということで、古都奈良の景観にそぐった素晴らしい宿舎が完成している。これに合わせて選手管理棟の建設も行われたが、立ち後れとなっているファン施設の拡充を早急に期待したいところだ。

奈良施設紹介番外編

鹿に餌をやる鷲田 鹿に追われる佳史

 奈良といえば、世界遺産にも指定された歴史文化財が点在する街だが、今回(2001年2月)の奈良合宿の合間をみて、息子の佳史と一緒に探索した。

 まずは、大仏で知られる奈良時代の代表的な寺院・東大寺。大仏様が座す大仏殿は世界最大の木造建築物だが、小学校の修学旅行以来という佳史とともに鹿に出迎えられて門をくぐった。

 東大寺へ入場するまでの広い境内には、その数1250頭という鹿があちらこちらにいて、ようこそとばかり優しく出迎えてくれる。(子鹿が特に可愛い)

 こちらもご挨拶がてらに150円の「鹿せんべい」を購入し、鹿達に振る舞うのだが、どの鹿もそのせんべい欲しさに頭を下げながら(お辞儀をするのだ)寄ってくる。
 さすが大仏様の境内で育っているだけあってお行儀が良く、決してシカトする鹿はいない。(^^;
(親父ギャグですいません)



東大寺大仏殿前で(左が佳史、右が私)

 私は何度となくここ大仏殿を訪れているが、世界最大の木造建築物・大仏殿は、まさに日本の宝、世界の遺産である。

 詳細については、
 奈良観光情報センターのホームページ
http://www1.sphere.ne.jp/naracity/j/n_hp.html

または、奈良県ホームページ
http://www.pref.nara.jp/nara/index.html

をご参照下さい。

 帰り際、お土産売場の愛想の良いおばさんに尋ねた。
 先ほどの奈良公園内にいる鹿の数1250頭というのもこの方から聞いた情報で、毎年10月から11月にかけて鹿の角切りが行われるとのことだった。
 また、毎年300頭もの鹿が野犬に襲われたり交通事故で死んだりするということで、その分子鹿も誕生し数が保たれているとのことだった。

 世界遺産の奈良に訪れた際には、是非、奈良競輪を楽しんでみてください。

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