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鮮やかに差し切った市田佳寿浩選手

速報「ふるさとダービー福井」

市田佳寿浩選手「福ノ井賞」を制す(2000.9.1)


 優勝候補の最右翼に挙げられている地元期待の市田佳寿浩選手は、初日の特選で滋賀の内林久徳選手にかわされたというものの2着で二日目11レース「福ノ井賞」に進出した。
 結果は、既にテレビ・ラジオ、インターネットでご存じの通り市田選手1着、村上義弘選手2着、渡邉晴智選手3着。1−3は、枠番430円、車番610円で共に1番人気。期待に応えた市田選手のゴールは、カッコ良かった。
 普段、見ることのないゴール付近の金網越し(ファンの目線よりも低い位置)から見た彼の姿は、感激もひとしおだった。

 9月に入ったものの最高気温34度の福井は38日連続の真夏日。じっとしていても汗ばむ中、ウオーミングアップを開始した市田選手の表情からは余裕すらうかがえた。
 しかし、T勝負に絶対は無いUということは百も承知している市田選手。気迫だけは、誰よりも勝っていた。
 近畿勢6人が決勝に進出したこともあり、断然有利な展開が予想された。本来なら村上選手(京都)との叩き合いになっても仕方がないところだが、そこは近畿のマーク屋も市田選手に世話になっている以上、T結束Uに迷いはないようだった。

 近畿勢6人の並びは、内林選手のコメントからすると微妙だったが、村上 - 市田の並びには間違いはないようだった。
 6(福井、滋賀、奈良、京都、兵庫、大阪)対3(静岡、佐賀、広島)ではどうしようも無いという雰囲気も感じ取れ、市田選手を中心に車券も売れていた。(車番発売票数  7,809,898)

 準優の切符は既に手中に収めているとはいうものの、市田選手にとってこの冠レースは勢いをつける為にも是が非でも勝ちたかったレース。
 夢を現実のものとし、両手を高々と挙げ満面笑みの市田選手の入場は、さわやかな印象を与えた。
 本人ならずとも地元福井のファンにとっても待ち望んだことだった。電気自動車を運転するミニスカートのお嬢さんも上機嫌だった。

 特別等競輪の冠レースには、恒例となった名輪会の会長(松本勝明氏)が表彰に訪れ、市田選手の勝利を讃えた。
 全レースが終了しても会場を後にしようとしない多くのファンは、惜しみない拍手を送っていた。

 花束の投げ入れも勝利者にとっては、嬉しい儀式の一つとなった。
 簡単そうで難しいこの花束の投げ入れだが、市田選手は慣れたもので、鮮やかな放物線を描いて声援のために残っていてくれたフャンの元に届いた。

 最終日決勝戦(2000.9.3 )でも、是非このシーンが見たいものである。
 明日(2000.9.2 )、注目の準優勝戦には、第9レース、8番車に澤田光浩、第11レースに9番車に市田が出場予定。地元の桑野治行が第5レース、野原哲也が第7レースなので応援してください。

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