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速報「ふるさとダービー福井」

市田佳寿浩選手、無念の準優敗退(2000.9.2)


 徹底先行の小林大介選手(群馬)とのスタート牽制は、避けられない状態にあった市田選手(9番車)。優勝戦進出への切符を手中に収めるには、何としても後ろ攻めを取りたかった。市田選手は大本命というT重圧Uを背負い、また、地元のプレッシャーもあり、前に出される格好でようやく動き出した。
 2周回目、隊列も整い、市田-渡邊-大井-旭-飯田-小林-松岡-横田-加倉の並びで大観衆のホームスタンド前を通過する。

 ジャン、小林以下が近畿ラインを押さえると、旭-飯田も切り換えるそぶりをみせる。ここですんなり引けば市田選手は、魔の7番手になる。市田選手はイン粘りの作戦に出た。
 あと1周の4コーナー、市田選手といえどもジャンから引いて小林-松岡-横田の機動力ラインを7番手から捲り返すのは至難の技。前につかされた時点で苦戦は強いられていた。
 一旦、横田の後ろまで下げた市田選手はインを突き、横田選手と併走。そのまま競り合いが続いた。最終バック、横田選手は市田選手と競り合いながら、前走の1番車松岡選手のインを突いた。

 市田選手、無念の5着。地元戦の準優の厳しさを味わった。

 第9レース(準優)は村上義弘選手(京都)に内林久徳選手(滋賀)、澤田光浩選手(福井)の強力ラインが上位独占を狙って出場。
 最終回、逃げる村上に近時急激に力を付けてきた土屋祐二(静岡)-鈴木誠(千葉)が襲いかかり、その後ろを回った金子真也(群馬)の勝利に終わった。

 厳しいレースを終え、内林選手もやれやれといった表情で引き上げてきた。

 地元の澤田光浩選手も健闘し、5着で最終日順位決定戦に臨む。

 初日から4コーナーからの伸びも良く、市田佳寿浩選手との決勝進出が期待されたが、残念無念、といった表情で引き上げてきた。

 最終日は第10レース順位決定戦でどんな戦いぶりを見せてくれるか楽しみだ。

 レース終了後、検車場で渡辺泰夫選手とレースを振り返る。当然のごとく報道陣が取り囲む。

 「ご免なさい!」
 市田選手は、優勝戦の乗れなかった責任を、一言で私に語った。

 明日(2000.9.3)の第10レース順位決定戦。今日のウサを晴らす豪快な先行捲りで、有終の美を飾って欲しいものだ。ご声援お願い致します。

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