映像メディアの未来

横濱たより192号
 
2005.9.30 発行

撮影用フィルム進むデジタル化
 私がカメラ(静止画)に接した1980年頃はフィルムに映像を記録するの当たり前のことだった。当時からフィルムの種類はいろいろあったが、今はこれにAPSフィルムも加わった感じだ。もっとも、業務でもフィルムを使う機会はめっきり減り、冷蔵庫に保管している量も最小限にしている。特に、建築関係で活躍した4×5フィルムは数年に1度しか使わなくなっている。
 デジタルカメラを最初に購入したのは1997年で2MBのメモリーに30枚ほど記録できる35万画素タイプだった。現在、主力で使っているのは1100万画素のキャノンEOS-1Dsだが、512MBのコンパクトフラッシュ3枚をベースに使っている。
DVDパッケージ ここ数年は、企業のPRビデオなども仕事が増えてきたが最終納品物がDVDにするケースが増えてきた。プレーステーションやHDD付きのDVDレコーダーの普及もあってVHSテープの需要と逆転した感がある。
 VHSテープが単にDVDディスクに置き換わったというのではなく、音楽レコードが音楽CDに変わったときのように、頭出しの便利さや保管場所の節約などのメリットも大きい。音楽CDなら最初から終わりまでという時間の流れが直線上になっているが、DVDビデオの場合、ディスク挿入時に流れる映像を追加したり、複数のコンテンツを選んで再生して貰えるような加工も出来る。この点は、テープには真似の出来ないデジタルならではのメリットだ。
 さらに、DVDディスクには、パソコン向けにデジタルファイルを収めることが出来るメリットもある。映像だけなら120分までが標準画質として収録できるが大抵の場合は、空き容量がかなり残っている。この部分にそのDVD制作に使ったデジカメ画像や制作ファイルを入れておくことが可能なのだ。先日もスポーツ大会の様子を40分ほどの動画として収録し、余った容量に800カットほどのデジカメ画像と閲覧用のHTMLファイルを入れこんだものを制作した。デジカメ画像が900MB程もあったのでCD-Rなら2枚になってしまうところを40分の動画と込みで1枚のDVDディスク(4.7GB)に入れられるのは素晴らしいことだ。

VHSとminiDVテープブルーレイDVDとHD DVD
 ホームビデオも8mmビデオの時代はとっくに終わり、miniDVテープを使うものからDVD-RWに記録するものも出始めている。最近ではデジカメで動画をデジタルファイルの形で記録する人さえいる。
 テープメディアが消えてなくなってしまうかと思いきや、ハイビジョンカメラはminiDVテープを使うものが現実的になっている。それも60分の記録が可能なので保管スペースやコスト的にも悪くない。ハイビジョンはこれまでの4:3の比率ではなく16:9の横長ワイドなので制作者としてはかなり撮影に気を遣う。
 ハイビジョンカメラやデッキはまだ普及していないし、一般のDVDではフルスペックで収録できないので、他人と共有する方法がないことが問題だ。次世代DVDとしてブルーレイDVDとHD DVDが規格統一できずに発売されることになったようだ。どうなるのか私にはわからないがアナログ放送が終了する2011年には決着が付いていることを願う。それよりももっとネットワークが発達し、サーバー管理型のシステムに移行するかも知れない。(ビデオiPodがそのひとつの形と考えられる)
 それにしても、まだ、レンタルビデオショップではVHSテープの面積が広く根強いメディアだと感心してしまう。

 

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