山根一眞氏の防災講演会

横濱たより193号
 
2005.10.30 発行

山根一眞氏福井豪雨とハリケーン「カトリーナ」の教訓
 2005年10月30日に山根一眞さんの講演会を最前列で見てきた。彼は東京都出身で福井には地縁も血縁もなかったが、福井デザイン博(1997年、この時は私も何度も講演会や座談会に参加した)や第20回国民文化祭(2005年)などでこれまで80回以上も来福しているという。
 今回のテーマは「福井豪雨とハリケーン「カトリーナ」の教訓」というのでどのような切り口で話をするのかと興味津々で出かけた。防災というテーマでは、私なりに4つの軸を提唱している(横濱たより183号参照)が、彼の視点は全く違っていた。
福井市防災センター 福井豪雨災害とハリケーンの共通点は、地球温暖化にあり、地球環境の保全にもっと力を入れなければならないと言うのだ。特に、ニューオリンズは、石油・天然ガスの採掘、工業化に伴う地下水の吸い上げすぎによる地盤沈下が被害の拡大を作ったと、京都議定書から離脱したアメリカ大統領を非難していた。
多目的ホール 災害はどうしても避けられないが人の命を守るには、ITをはじめとする技術と知恵の向上、それと人と人を結ぶ地域力向上などが必要で福井にはそれを行うだけの力があると続けた。
 三国に漂着したナホトカ号の重油災害のことにも触れ、あのタンカーは冬の暖房用に中国から安い燃料を積み込んでいたこと。その購入資金は日本相手の漁業で得られたこと。福井は対馬海流の影響で大陸文化がいち早く流れ着いたところであることなど、独特の視点から話を進めた。
 横濱商館から程無い福井市防災センターはこれまで何度もお邪魔したことはあったが、2階に数百名が入れる多目的ホールが有ったのには驚かされた。災害時には、臨時避難所となって活躍することだろう。このセンターには非常時用の水・食料・毛布なども備蓄され、ヘリポートもある。隣が消防署なので何かと安心だ。

クイックタイムとPixel Catのみでプレゼンテーション 今でもMac党
 私がマッキントッシュユーザーになったことやビデオカメラを積極的に使うようになったのは彼の影響も少なくない。更に言えば、A4袋ファイルで情報を整理するようになったのも彼のお陰だ。
 今回の講演会はPowerBook G4(多分12インチの小さいサイズ)を液晶プロジェクターに繋ぎ、デジカメ写真やムービーを見せながらのものだった。音声はワイアレスマイクをマックに近づけて拡大していた。
 使っているのはクイックタイムプレーヤー(編集にはiMovieを使ったと思われる)と画像閲覧ソフトのPixelCatのみ。それも、きちんと整理されているわけではなく、時折ファインダー画面に戻ってフォルダやファイルを探しながら行うというスタイル。
 ノンフィクション作家ながら文字を表示することもなく、次から次へと、関連ファイルを出してくるドライブ感の有る講演会となった。こんなスタイルでの講演会は始めてで非常に新鮮だった。
 60分の予定だったが90分以上の熱く環境保護を語ってくれた。

 

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