横濱たよりロゴ 第211号 2007.1.22
 ベトナム旅行(3)食事編

サイゴン川を眺めながらのサイゴンビール ホテルのバイキング ケムと呼ばれるアイスクリーム 炭火焼極薄ワッフル
 ベトナム旅行をした友人によると何を食べてもおいしかったという。不思議な言い方だが私も同じ感想を持つようになった。滞在中は、朝食3回、昼食3回 、夕食4回。どれも思い出せる楽しい食事だった。
  もっとも有名なベトナム料理の生春巻きは苦手なのだが横濱商館から歩いてほどないベトナム料理専門店「丈作」
http://www3.fctv.ne.jp/~josaku/index.html
で馴染んでいたので心配はなかった。というより彼らが一時帰国している間にとホーチミン父娘旅行を企画したのだ。
 初日は福井からの移動に10時間以上かけていたので、無理をせず、ホテル9階のレストランでフォーと白いご飯の食事をとった。窓からはサイゴン川が黄昏ていく様がとても優雅だった。それでいてサイゴンビールとオレンジジュースも含めて5ドルとリーズナブル。
一般家庭でランチ 朝食は3日とも6時から営業しているホテルのバイキング。日本から2時間の時差があるためちょうど良い時間帯だ。連泊したサイゴンホテルは決して新しくも高級でもないものだったが、バイキングはとてもおいしく、フォーは注文に応じてその場でトッピングを仕上げてテーブルまで運んできてくれた。米が主食の国なので焼き飯やおかゆもいける。デザートのフルーツは、ドリアン、パイナップル、スイカ、ココナッツなど南国情緒あふれるものが並び、2日目は食べ過ぎてしばらく動けなくなったほどだ。ホットコーヒーはどろっとした感じで日本では味わえない味だった。町中の人はクラッシュ度アイスの入ったアイスコーヒーをストローで長時間かけて飲んでいた。
 初めて(2日目)のランチは、友人の親戚の家でファミリーの一緒に食べる機会を得た。テーブルに並べられた肉や野菜を適当につまむ。スパイスの効いた鶏肉だと思っていたのは食用蛙だった。おいしかったのでもう一本食べた。水代わりに冷えたハイネケンビールを出して呉れたが氷を入れるのがベトナム流。小学校には給食がないのが普通でちょうど帰宅していた子供も参加してにぎやかだった。子供をとても大事にする国で小学校低学年の間は親が口までご飯を運んで食べさせるのが普通だという。ちょっとびっくり。
  一番豪勢だったのは3日目の夕食。サイゴン川に浮かぶ3階建ての遊覧船での船上パーティ。夕暮れから乗船し、ステーキ、エビの唐揚げ、ポテトフライ、メインの海鮮鍋(ベトナムラーメン付き)からケムと呼ばれるアイスクリームまで333(バババ)ビールの缶をどんどん空けながら生バンドに酔いしれた。(船上レストランは別の回で詳細を書きます)
  娘と食べた公園でのランチも趣き深かった。バインミー(フランスパンのサンドイッチ)はたった7000ドン(日本円で55円ほど)しかしなかったが、信じられないほどおいしかった。帰りにもう一つ買ってホテルでも食べた。初日から食べておくべきだった。
  公園で食べていて困るのは靴磨きの少年が何人も寄ってくることだ。履き慣れたぼろぼろのスニーカーなので靴磨きは不要だ。また、鐘を鳴らしながら売り歩くアイスクリームは良心的価格だったが、ココナッツジュース売りはひとつ100,000ドンも吹っかけてきた。猛烈に抗議して結局15,000ドン支払ったのだ、作業用の斧を持っている相手だけに慎重に対応した。財布にゆとりのある日本人なら800円くらい支払ってしまうだろうが、私にはできない。
 極端に辛い料理もなく、適度にスパイスが効いているベトナム料理は日本人向けだと思う。また、路上で炭火を使って焼き上 げるワッフル状のお菓子はたったの1000ドン(8円)しかしなかったがこれもおいしかった。唯一おいしくなかったのは、甘ったるいお茶だった。
 今回は娘を連れた旅だったので、薄汚い屋台はパスしたが次回はチャレンジしてみたい。

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