世界中、どんな国を旅していてもおもてなし精神というかホスピタリティというのはあるものだ。今回のベトナム旅行でも親切だなと感じる場面がいくつかあった。
街中を歩いていて「ウエストバックを出していると危ない。」とか「そんなところにカメラを立てていると自転車で持って行かれるよ。」と教えて貰うことがあった。
ベトナム最大の都市ホーチミンがどのくらい治安が悪いのかは判断しかねるが、4日間を通して危ない印象を受けることはなかった。強盗や殺人は少ないと聞いていたが、それなりに盗難や置き引きなどはあるのかも知れない。
それを警戒してのアドバイスだと思うが、親切な国民性を感じた。それと、アメリカと戦争しても負けなかった国民ということでどれだけ頑固な人たちなのかと思っていたが、街中でも怒鳴っている人もいないし、物売りや靴磨きなどもちょっと断ると大人しく引き下がりこちらが驚くほどだった。バイクのクラクションは鳴らしっぱなしだが、怒っているわけではなく自分の存在をアピールしているだけだし、ぶつからなければOKという感じだった。
もうひとつ、親切さを感じたのは7歳の小夏の髪の毛を結んで貰ったことだ。ホテルのビジネスセンターの女性、ランチをご馳走になった家のおばさん、果ては、路上でお土産物を売っている女性までが髪を結んでくれた。頼んだわけでもなく、ごく自然に結んでくれた。この辺にもベトナム人のホスピタリティを感じた旅行だった。
余談になるが、一緒に旅行した7歳の娘が一番印象に残ったのは、私が何か買い物をするときに必ず「マッコワ(高い!)」と値切ることだったという。日本のように成熟した社会では値切るという習慣はほとんど無くなっているので、ふっかけてきた価格を値切るという行為が新鮮に映ったのだろう。それとベトナム人は写真やビデオカメラを向けても全く気にとめないという印象を受けた。
ベトナム旅行からすでに3ヶ月が過ぎ、真冬から春になり、記憶が徐々に薄れてきたが、楽しい思い出はしっかり残っている。写真アルバムと記録DVDも作ったので興味のある人は横濱商館まで見に来て欲しい。これにて一応ベトナム旅行記は終了します。
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