2011年月2月18日~24日まで、シンガポールに取材旅行(静止画およびビデオ撮影)に行ってきた。国立大学の先生から急に依頼されたもので、パスポート用の顔写真をスタジオで撮影し、キャスター付き旅行鞄も購入して慌てて準備した。
シンガポール川沿いの高層ホテル「River View Hotel(中国名:豪景大酒家)」を拠点に、医療機関を中心に教育機関、飲食店などを取材し「人間的コミュニケーション能カ育成プログラム」の為の資料集めが目的だった。仕事なので、オーチャード通り(銀座のような高級繁華街)はもとより、ほとんどのツーリストが訪れる「マーライオン」、人気のナイトサファリも見られなかったが、先進的なタバコ環境の調査など、得るものは少なくなかった。
実は、シンガポールには21年前に、第2回世界青年の船(インド・エジプト、ギリシャ・オマーン王国の4ヶ国を訪問する90日の船旅)で訪れているが、水や食料、燃料の補給のための寄港で、ほんの数時間の滞在であり、熱かったことと中華街に行って食事をしたくらいしか記憶が残っていなかった。
どうしても、2009年3月のタイ王国旅行、2007年1月のベトナム旅行と比較しながらの旅となったが、2002年8月の韓国取材旅行、2000年12月のラスベガス・ロサンゼルス旅行とも違う不思議な旅だった。
これまで、10数カ国を訪問したことがあったが、どの国にも「国民」が住んでいた。もちろん、21世紀の現在、世界中には日本も含めて単一民族の国は存在しないのだけれども、どの国にも、典型的な「国民」というものは存在していた。
ところが、人口の75%を占める中国系の住民でさえも典型的なシンガポール人という感じはしない。基本的に英語をベースにしているということもあり、なんともつかみどころのない国だった。滞在も数日を過ぎた頃、街を歩いていて道を尋ねられたことが2回もあった。それだけ、「外国人」という存在が希薄な国際都市なのかも知れない。
治安も良く、ホームレスやしつこくお土産物を売りつける子どももおらず、喧嘩している場面にも出くわさず平和な国だったが、どこにも笑顔がないというのが率直な帰国後の印象だった。
ぼちぼち、(1)総括編、(2)交通編、(3)映画編、(4)煙草編、(5)食物編などを書いていきたいと考えている。
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