横濱たよりロゴ 第870号 2020.09.14
 美術の石膏像

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 音楽室といえば、ベートーベンの肖像画、美術室といえば、デッサン用の石膏像が定番。
 9月4日の大きな地震で、石膏像が倒れ、その割れ方が「エモい」とツイッターで話題になったものがある。
写真040  福井市羽水2丁目の井ザワ画房(https://twitter.com/izawagabo)では、「お店のニオべ胸像が落ちて壊れてしまいました…が、従業員の中では「これはエモい」と評判」とツイートしたところ、全国から反響があった。
 横濱商館から自転車で3〜4分のお店なので、13日の日曜日に見学に行くと、赤い布に割れたニオべ胸像が置かれていた。確かに割れた石膏像は、内部を見るのも初めてで現代美術のような趣があった。
 ニオべとは、ギリシア神話の女性で、7人の息子と7人の娘を産んだが,そのことを自慢し,アポロンとアルテミスの2児しか産まなかったレトより自分のほうがまさるといったためにレトの怒りを買い,アポロンとアルテミスに子供をすべて射殺されてしまい,悲しみのあまり岩に変った。この岩からは,彼女の涙が泉になって流れ続けていたという。
 額縁製造販売、専門家用画材の販売、学校用美術教材の販売、絵画教室運営をしている井ザワ画房さんは、雑貨専門店とも雰囲気が似ている。一般のお店は、生活必需品を販売しているが、雑貨専門店も画材専門店も、日常生活には不必要なものしか売っていない。雑貨屋さんは、生活に潤いを与える機能、画材屋さんは、アート制作のクオリティをあげる機能に満ち溢れている。
 水彩絵の具鉛筆を買って帰ったのだが、料金トレーに小さな額縁を使っていて遊び心を感じた。

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