福井出身で京都在住の染色家・玉村咏氏の展覧会が福井市美術館で開かれている。(2022.03.30~04.03 入場無料)
「新たなる軌跡へ」をテーマに、意欲的な作品が並んでいてとても70歳を過ぎているとは思えない。記念撮影をお願いすると小指を立てるユニークなポーズを取ってくれた。
和服展示は伝統的なフォルムに、様々なグラデーションや模様が迫力満点で迫ってくる。完成した呉服ではなく、染色された布が作品。
3000円ほどで手に入るスカーフ類も2階の市民ギャラリーに並べられており美術館を展示スペースとして上手に使用している。
ちょっと面白いなと思った作品は、干支をモチーフにした帯素材の作品。市松模様の中に古代文字風な12の干支が染め抜かれている。最終的には、一重の名古屋帯に仕立てるという。成人式のような立体的で派手な袋帯とはまったく違う使い方だ。
美術館の桜はかなり咲いていたが風が強く、まだまだ、肌寒い。
福井市美術館関連:
1039号 925号 911号 814号 774号 757号 705号 673号 656号 622号 559号 527号 516号 401号 390号 340号 280号 223号 160号 091号 創刊号
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