福井市美術館で2024年8月3日(土)から9月8日(日)開催の展覧会(大人1200円)を観に行った。
イラストレーターを自称する「安西水丸展」。
1942年生まれで2014年に没しているが、膨大な記録が残っている。
子どもの頃からイラストレーターになることを夢見て、日本大学芸術学部に進み、広告会社勤務を経て、フリーとなった。
装丁・装画、絵本、雑誌、エッセイ、企業広告、立体物制作から、小説まで書く多彩な才能。
一般的な芸術作品とは違い、原画と出版物になった状態などの比較も楽しい。まだ、マッキントッシュで制作する時代ではない頃のアナログ的な制作手法もじっくり楽しめた。
東京青山と神奈川県鎌倉にアトリエがあり、制作分野によって使い分けていたのもユニーク。
テーブルに置いた静物のイラストでは、1本の横棒(ホライズン)を追加することによって立体的な空間に見せる手法など参考になった。
1980年代の東京ガスの新聞広告など、モノクロ作品ではあるが、日本がバブル経済下にあった勢いを感じた。
美術館2階には、5月頃からカフェ「カハビタウコ」が営業を開始しており、アイスティー(550円)を飲んでから帰った。
店名は、北欧のフィンランド語で「珈琲時間」らしいが、ゆったりとして空間を楽しむにはぴったりだ。
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