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ピアというのは、1977年から2003年まで福井市二の宮で営業していた地上３階建ての大型ショッピングモールだ。
 会場には老若男女が溢れていたが、ハピテラスに大勢の人が集まるのは、飲食イベント、音楽イベント、スポーツイベント（スケートショーなど）だが、「ピアフェス」は、そのどれにも当たらない。「ピアでみんながつながる」をコンセプトに始められたイベントだが、福井県の助成申請は意味不明と断られ、クラウドファウンディングで開催資金100万以上集めたようだ。
日本初の福井方式と呼ばれた地元商店と大型キーテナントの協働で開業したとか、全国初のポイントカードを導入したとか、多くの芸能人や英国サッチャー元首相が来たとか、24時間営業のミスタードーナツが有ったとかいろいろ語られるが、何もないところに文化を創り出したと感じている。
ショッピングモールのひとつであるが、「シティ」でも「ビレッジ」でもなく、人々が集うサードプレイスとしての「タウン」を作った功績が大きい。ラジオ番組「ピアピア大行進」のクイズ番組には当時高校生だったが仲間と参加して商品券をゲットしていた。
発案者は、若狭町出身とされる慶応大学特任准教授の肩書きを持つ若新雄純さんだが、2018年の福井新聞社の【ゆるパブ】イベントで発言していたエルパになくピアにあった「無駄」が原点だと思っている。
丸岡町の茶蔵庵房のタカマノブオ氏の作ったミニチュア「ピア」は秀逸で多くの参加者が写真を撮っていた。
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第1166号 2023.05.15