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３８豪雪や５６豪雪との比較をする研究者や評論家も少なく無いが、自家用車の台数が1/10だった昔話はさておき、地震災害も含めて、未来に対してどうすべきだったかと考えてみたい。
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１期 |
２期 |
３期 |
４期 |
０期 |
| 期間名 |
発災直前期 |
豪雪期 |
復旧期 |
復興期 |
日常 |
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| 雪のキーワード |
降雪 |
除雪 |
排雪 |
融雪 |
無雪 |
生活快適指数 |
90 |
30 |
50 |
80 |
100 |
| 道路状況 |
冬用タイアが必要 |
あらゆる道路が通行困難 |
スタックが大量発生 |
路線バスが運行開始 |
通常 |
| 時期 |
1/11〜2/5 |
2/6〜2/9 |
2/10〜2/18 |
2/19〜３月上旬 |
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| トピック |
雪の無い正月から一変
鉄道やバスも混乱 |
国道8号線で1500台立ち往生
福井県が自衛隊に災害救助要請 |
福井県立高校入学試験が
ようやく実施 |
車道は通れるが
歩けない歩道が残る |
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１月７日の成人式の日も含め、福井市内には雪は無く過ごし易いお正月でした。（０期 625号参照）
雪が降り出したのは、１月11日。センター試験の13、14日は福井市内は大渋滞が発生。その後も、25日、31日にもかなりの降雪がありました。（１期 626号参照）
本当に豪雪と呼ぶほどになったのは２月６日と７日の大雪。国道８号線では1500台の車が立ち往生し、自衛隊等の手で解消するまでに６６時間も掛かり、全国ニュースに大きく取り上げられました。小中学校も火曜日から休校になり結果的に７連休。物流がストップし、スーパーやコンビニのパンやおにぎりが無くなる。（２期 631号参照）
生活が混乱したのは、むしろ、雪が止み、多くの市民が自家用車に乗って職場に急ぐようになった連休明けだったかも知れない。普段なら３０分で到着する会社まで３〜４時間も掛かったという話を多く耳にした。除雪して何とか車が通れるようになったが、道路脇に積み上げられた雪の捨て場に困った。溶けかけた雪でスタックする車は、豪雪期よりもむしろ増えた感じ。特に、福井県立病院周辺の渋滞はひどく、「不要不急の外出の自粛」の意味を考えることとなった。世の中は、いろいろな仕事で成り立っているが、今回のように「災害発生時」には、自家用車に乗って会社に行く事はその人も危険だし、医療や福祉など生命に関わる人の活動の妨げるなるので、多少の経済的な損失が出ても、自宅にとどまるべきではないだろうか。次善の策としては、大幅な通勤時刻の変更で朝夕のラッシュアワーを避け、緊急車両が通れるようにして欲しい。（３期 632号、633号参照）
2月19日になると、郵便やゴミ収集も平常に戻り、路線バスも山間部を除いて運行開始。バスは、途中ですれ違うことになるので安全が確保されるまでは運転できないという。車社会の福井では、車道が開いたからもう大丈夫と思われがちだが、歩けない歩道が残っており、通学路でも車道を歩くしかない小中学生を見かける。くれぐれも運転には注意して欲しい。
市民が自発的に始めたFacebookの「福井 災害情報」は8300名の参加があり大いに役立ったが、官製の「ふくい減災プロジェクト」が機能しなかったとか、警察に何度も連絡したが救援されなかったとの報道もあったが、過度に公的サービスに期待するのも考えものだ。友人のバーランド和代さんもディレクターを務めているNHKラジオ深夜便は、365日休まずに放送しているのは、災害時にラジオをつけるのでは既に手遅れになるので、日常の中でラジオを聴いてもらう工夫をしているという。歩いて行けるパン屋さんで買い物するなどご近所付き合い、SNSなど日頃から多くのチャンネルを持っておく事も非常時には役に立つだろう。
地震もそうだが今回の豪雪で一番恐れたのは、「大規模停電」が発生する事だった。それに備えて、水、食糧、燃料を通常時よりも多めに買っておくことは、天気予報を見ながら、１期にすべき事だと強く感じた。
防災とは「災害をイメージし、自律的に行う、生活改善活動」というのが一市民としての心構えだろう。
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第635号 2018.02.28