横濱たよりロゴ 第761号 2019.06.29
 東日本大震災を忘れない〜被災者体験を聞く会〜

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 2019年6月28日(金)、福井新聞社風の森ホールで開かれた「東日本大震災を忘れない〜被災者体験を聞く会〜」に参加してきた。
 この日は、71年前に戦後の3大震災と言われる福井震災が有った日で、会場には関連写真パネルも展示されていた。
写真040 主催は、福井新聞社と河北新報社(宮城県仙台市)で、巡回防災ワークショップ「むすび塾」の一環として北陸では初めての開催。東日本大震災で被災した「語り部」3人と東京大学で防災の研究をしている廣井悠准教授が登壇した。
 一番感銘を受けたのは、当時小学校6年生で卒業式の1週間前に被災し、指定避難所となっていた東松島市立野蒜(のびる)小学校体育館の2階ギャラリーにスペースに上がったことで命を繋いだ志野ほのかさん。8年が経過し、自分自身の中でも風化が始まっているというが、体験者の語りは、説得力がまったく違う。自分の帰りを待って津波に飲まれ、帰らぬ人となった祖父の話など、苦しい胸を内を話せるようになったのは、高校生になってからだという。突然、被害者になることも想定し、命を守る大切さ、日々の当たり前に感謝する大切さで話を閉めた。
 質疑応答では、福井市防災士の会のメンバーとして最初に「行政の指定避難所以外を設定することの是非」を質問したが「大人の事情に流されることなく、実際に歩いて避難所に適するかどうかを判断する」との回答を得た。

 
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